省エネ性能

省エネルギー対策等級が高ければ、それだけ建物の断熱性が上がります。したがって暖冷房費を節約することができます。
また、省エネルギー対策等級が高い住宅に対してはさまざまな補助・助成制度が近年、増えています。
省エネルギー対策等級と省エネルギー性能基準の対応関係は以下の表のとおりです。
省エネルギー対策等級 省エネルギー性能基準
★★★★ 4 ※次世代省エネルギー基準(1999年)
★★★ 3 新省エネルギー基準(1992年)
★★ 2 旧省エネルギー基準(1980年)
※次世代省エネルギー基準 1999年3月に改正告示された、「住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主の判断の基準」のことです。

※広島市内の場合(6地域:旧Ⅳb地域)

Q値:熱損失係数
μ値:夏季日射取得係数
UA値:外皮平均熱貫流率
ηa値:冷房機の平均日射熱取得率

等級4の住宅は10ポイント付与します。

建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)
平成25年10月に「非住宅建築物に係る省エネルギー性能の表示のための評価ガイドライン(2013)」が国土交通省において制定され、当該ガイドラインに基づき第三者機関が非住宅建築物の省エネルギー性能の評価及び表示を適確に実施することを目的とした建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)が開始されました。
建築全般対象の制度ですが、住宅は下記の表の一番右側の値となります。
★の数 非住宅用途
1
事務所・学校・工場など
非住宅用途
2
ホテル・病院・百貨店など
住宅
★★★★★ 0.6 0.7 0.8
★★★★ 0.7 0.75 0.85
★★★
誘導基準適合レベル
0.8 0.8 0.9
★★
省エネ基準適合レベル
1.0 1.0 1.0
1.1 1.1 1.1
BELSの5段階の星マークのレベル。
数値はBEI。
BEI=設計一次エネルギー消費量(OA機器、家電など分を除く)÷基準一次エネルギー消費量(OA機器、家電など分を除く)(資料:国土交通省の資料をもとに作成)
基準一次エネルギー消費量:建築や住宅で用いる冷暖房をはじめ、換気、給湯、照明などの設備機器のエネルギーを熱量換算した合計の値を一次エネルギー消費量という。
これを日本全国を8つの地域に区分して、基準値を定めたもの。

BELS☆☆を受けた建物は10ポイントBELS☆☆☆以上を受けた場合は20ポイントを付与します。


認定低炭素住宅
都市の低炭素化(CO2発生抑制)を目的に施行された改正省エネ法に基づき長期優良住宅と同等の優遇を受けることのできる住宅を低炭素建築物と呼びます。
建築の断熱性向上はもちろん、主な設備機器を含めてCO2排出量削減に配慮した、いわゆるエコ住宅が該当します。
下記表の通り、省エネ法による省エネ基準値より、住宅設備におけるエネルギー消費量を10%以上削減した住宅です。
認定基準で建築された建物を税制などで優遇し、帝丹と建築物を促進することを目的とした制度になります。
※所管行政庁(都道府県、市又は区)が認定を行います。市街化調整区域等に建築される住宅が対象です。




出典:エコまち法に基づく低炭素建築物の認定制度の概要(発行:一般社団法人日本サスティナブル建築協会)
認定低炭素住宅は20ポイント付与されます。